※この記事は”キイロスズメバチ顛末記(その1)”の続編です
やっぱりノコギリで頑張るしかないか。。。 そう悟った私は再びノコギリを動かします。 慎重に、からだが攣らないように、ヨガと筋トレを合体させたような作業を継続します。
それにしても暑い。冬なのに、汗が滴り落ちます。最後にネックウォーマーを付けたのが失敗でした。
これがなければもうちょっと楽なのに。。。でも、外せません。ネックウォーマーを外すには、まず軍手、頭のライト、ほおかむり、眼鏡、マスクを外す必要があります。そしてまた装着。この狭いところでそんな面倒なことをする気がおきません。埃だらけの屋根裏。置くところもないし。
仕方がないので汗をかき過ぎないように休みながら作業を行うことにします。
かくして私は、汗をかかず、体は攣らせず、天井は踏み抜かず、電線にも触わらず、しかし姿勢は時々変えるという、5重の制約に耐えながら作業を続けます。
こんなに根性を発揮したのはいったいいつ以来のことでしょう? 覚えがないほど久しぶりです。そして何とかハチの巣の取り外しに成功します。思っていたよりも綺麗に獲れました。
「やった!」と思いました。「やった!嬉しい!」ではありません。「やったぁ~! やっと終わったぁ~。」という感じです。
が、まだ終わってはいませんでした。すぐに次の問題に気づきます。
私は梁のこちら側からヨガポーズをしながら梁の向こう側のハチの巣にノコギリの刃を入れていました。当然ハチの巣は向こう側にあります。
そうなんです。梁のこちら側にハチの巣を持ってくる術がないのです。大きく育ったハチの巣は、大きく育ちすぎて梁の隙間を通りません。
困った。。。 割るか? いやいや、割っては意味がない。 折角苦労してきれいに切り取ったのに。。。
どうしようかと色々眺めていると、大きく迂回させるとこちら側に持ってこれそうなルートがあります。しかし。そのためには、ヨガポーズをしたまま、電線に触らないように、梁の反対側にあるハチの巣を少しずつ移動させていく必要があります。今度はヨガポーズと障害物競争と玉転がしを合体させたような運動が必要になります。
のこぎりで真っ二つに割るという方法もあるよ! 悪魔のささやきが聞こえます。
悩んだ末に私は迂回路を選ぶことにしました。そしてこの作戦も想像していたよりは少しだけ順調に行きました。
かくして大きなハチの巣を手にした私はいよいよ天井裏の出口に向かいます。
が、ここでまたショックを受けます。どうみてもハチの巣の大きさが出口の広さを越えています。
ここまで来たらもう天井を壊すしかありません。 既に疲労の極致。えぇ~い、面倒! 力任せに天井板を一枚引っ張り上げます。
バキッ! 剥がすつもりが途中から割れました。 まぁいいか。
こうして何とか大小2つのハチの巣獲りは成功し、半年ほど掛けて進めてきた私のプロジェクトは終焉を迎えます(小さいの方のハチの巣は問題なかったので記述を省略しています)。
獲ったハチの巣のサイズは以下の通りでした。
・大きい方 → 重さ:1.6kg、大きさ:55cmx46cm
・小さい方 → 重さ:250g、大きさ:29cmx23cm

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