相変わらずヤマガラ ライフ楽しんでいますか? そう言う質問を受けたので、その後の様子について書いてみます。
ヤマガラライフは依然として楽しんでいます。最近では朝になるとヤマガラの方が先に来て私の登場を待ち構えています。口笛を吹くと待ってましたとばかりに他のヤマガラ達も集まってきます。そして私の手の平に一直線。もう警戒心は殆どないようです。
なのですが、実は自慢の車庫上には行っておりません。スズメバチが巣をしているからです。
スズメバチの巣は私たちが暮らしている家の屋根裏にしています。車庫に上がる階段の横に同住居の屋根瓦があるのですが、その隙間から屋根裏に出入りしています。
実は以前ヤマガラの記事を書いた時からスズメバチの巣はありました。ただ、巣は見えないところにあるし、少し距離があるので大丈夫かな?と思っておりました。
しかし、そのうちにハチが奇妙な行動をとり始めます。しきりに幼虫を瓦の隙間から外に運び出して置き去りにしていくではありませんか? パッと見ただけで常時4~5匹のハチがそのような行動をとっています。
それがまた大変そう。 ハチなので飛んで運べば簡単!とも思いますが、丸々と肥えた幼虫は重く、これを抱えて飛ぶのは不可能なのでしょうか? 摩擦抵抗だらけの瓦や人工芝の上を一所懸命持ち上げたり引きずったりして運んでいます。
面白い! これはいったい何をしている!?
ハチ社会のアウトロー達の仕業だろうか? ハチ社会にもアウトローがいるのだろうか? それとも幼虫をどこかに運ぼうとして挫折しているのだろうか? はたまた敵対するハチ達が来て幼虫の成長を阻もうとしているのだろうか?
理由はよくわかりませんが、いずれにしても面白い! そう思った私は早速撮影し、同級生のLINEグループに投稿しました。
すると市役所勤務経験者の友人からすぐに警告が入ります。 「子捨て行動は危険信号!気を付けて!今すぐググって!」。
そうなのか。これは子捨て行動と言うのか。と思いながら言われた通りネット検索してみました。
するとどうでしょう。以下のような納得の答えが書かれていました。
ハチは幼虫を育てるためにせっせとエサを運ぶが、巣が成長して幼虫の数が増えすぎると限界を感じ始める。すると子捨て行動と言って幼虫を間引き始める。エサ運びに疲れきっている上に幼虫を運び出すという面倒にハチは既にイライラ状態。この頃のハチは興奮していて大変危険!
同友人の指摘でこのハチがキイロスズメバチであることも知った私は同スズメバチについても検索しました。
スズメバチの中でも特に攻撃的で、刺された場合の毒性も強い。刺されるとアナフィラキシーショックや多臓器不全などを引き起こして死に至る場合あり。
う~ん、そうだったのかぁ~。 ただでさえ危険なキイロスズメバチの、更に興奮状態にあると言う子捨て行動を、私は面白いと思ってカメラに収めていたのか。しかもこれ以上無理と言うくらい接写までして。。。
我ながら馬鹿だなぁ~と思いました。と言うことで、子捨て行動をしているスズメバチに関わることは止めました。
が、車庫上通いは止めませんでした。どうも、何事にも機敏に反応することができない性分の私は、スズメバチに気を配りながら車庫上通いを続けていたのです。
しかし、そのうちに「これで刺されたらアホだな」とか、「万が一アナフィラキシーにでもなったらすごく後悔しそうだな」とか思い始めます。鈍感な私の神経にも少しずつ事の重大性が浸透してきます。そして「車庫上はまた来年も楽しめる。私は何を無理してるんだろう?」と思った瞬間から車庫上通いを止めました。
ちなみに駆除も考えましたが屋根裏であるが故に諦めています。最近よく効く蜂スプレーがあるので、それを使えれば簡単に除去できると思います。しかし相手は屋根裏。天井裏に手を差しこんだだけでハチの大群が襲ってきそうです。
業者に頼む事も考えました。しかしハチの巣駆除を業者に委託するのは祖谷生まれ・祖谷育ちのプライドが許しません。
加えて、冬になったら立派なハチの巣が手に入るかも?と言う誘惑にも抗いがたく、巣を育てるという選択肢をとりました。
うまく行くかどうか分かりませんが、立派なハチの巣がとれた暁にはまた写真付きで報告したいと思います。
ちなみにですが、車庫上に行かなくなって2週間程たった頃、岡山県の某市役所に勤めている従弟が遊びに来ました。彼は瓦の隙間を行き来する大量のハチを遠い車道から眺めて「キイロスズメバチだなぁ~」と一発で言い当てました。前述の友人と言い、市役所の人はさすがです。
「これを放ったらかしにするなんて、祖谷ならではじゃなぁ~。これが町だと大騒ぎですよ」とも言われました。
私の判断はおかしい? 改めてそのような疑問も脳裏をかすめましたが、もう乗りかかった舟。初志を貫徹したいと思います。
コメント