大西のザレ

祖谷の観光サイト/大西のザレ 観光サイト

祖谷で紅葉がきれいなところは崖です。そんな話を「栗寄の大カーブ(紅葉)」でしました。

もちろん崖以外でも紅葉は見られます。一つには標高の高い場所です。山とか峠です。そもそも標高1,000mを越えた場所には人が住んでいませんので、そのような場所に行けば紅葉が沢山見られます。

紅葉の綺麗な場所はもう一つあります。それは地すべり地帯です。

代表格は「平谷の堰堤群」ですが分かりやすいのは大西のザレです。なぜならここは今もザレているからです。
※大西とは地名、ザレとは地すべりのことを指します。そしてここは崩壊土量12万㎡と言うエゲツない地すべりが起こった場所で、地質学者にも有名なジオサイトなのですよ。

場所は栗寄の大カーブから20~25分ほど上流に車で走ったところです。龍宮トンネルを越えてしばらく行くと赤い橋を渡ります。その橋の上から上流側を見ると遠くにもう一つ赤い橋(欄干は黄色)が見えます。この2つの橋の間の対岸側(進行方向左側)が大西のザレです(冒頭の写真参照)。

その間500m(ザレの幅は300m)。崖でもないのに自然林がたくさん残っていることがわかります。昔植えていた杉の木が地すべりで流されたためです。

まだ新しい地すべり跡が2カ所ほどあり、今も部分的に地すべりが起こっていることが観察できます。

そもそも500mの間に赤い橋が2つ架かっているのもザレの証です。昔はザレたところに道がありました。復旧を試みましたが次から次へとザレて来て埒があかないので橋を架けて迂回路が作られました。皆さんが走っているのは迂回路になります。

と言う感じで、祖谷に観光で来られ、落合集落展望所とか、かかしの里とか、奥祖谷の方に行かれる場合は、是非大西のザレについても観察してみてください。杉の木が邪魔をして見えたり見えなかったりしますが、時々見える対岸に自然林や地すべり跡が確認できます。

ちなみに、この地が大崩落したのは約60年前。私が小学校1年生の時です。大音響で崩落したそうです。その後も断続的に地すべりが起こり、大変な迫力だったと、私の友達が言っております。地すべりが起こる様を弁当を食べながら対岸から見たという人さえおります。

私はそのときオタフク風邪か何かだったのでしょうか?まったく記憶がなく、迫力ある崩落の様子をお伝えできないのが残念です。

それと、落合集落展望所とか、かかしの里に行くのに2つ目の赤い橋は渡らないでくださいね。その先の京上トンネルの方に進んでください。赤い橋は旧道になり、少し道が狭いです。

※大西のザレの場所は「観光サイト(上級編)」に掲載しています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました