蕎麦の花

蕎麦畑と落合集落 祖谷の風景

盆が過ぎました。祖谷では盆を過ぎると蕎麦そば撒きのシーズンです。育ちが早く、75日で収穫できるらしいです。

荒れ地でもよく育つため、貴重な栄養源の一つでした。これが祖谷そばとして名をはせるようになった由来です。

そんな祖谷そば。1ヶ月程で花が満開になります。純白で小さい可憐な花をたくさん咲かせます。そこにミツバチやチョウが群がり、せっせと蜜を集めます。それによって受粉が進み、1ヶ月半後にたくさんのそばの実が収穫できるという算段です。

祖谷の観光/祖谷の植物/ソバ

しかし、こんなにたくさんの蕎麦の花。虫たちはどうやって蜜が残っている花を見分けるのでしょうか?行き当たりばったりだと大変効率が悪い気がします。

そこで農家さんに聞いてみました。「そりゃあ、そばの花が匂い出っしょるきんじゃわ」。そういう回答でした。

そうか。なるほど。真っ白くてきれいなソバの花。どんな匂いをだしているのか? 興味深々、わざわざそのためだけに蕎麦畑をたずねました。

するとどうでしょう! 「匂い」だと思っていたのは間違いでした。 まるで尿のような「臭い」でした。 しかも強烈!

「そりゃそうか。虫を呼ぶためだもんなぁ。」 きれいなものはよい匂いがする。 勝手に思い込んでいた自分を恥じました。

Anyway、祖谷は高地にて9月も後半になれば大変過ごしやすいです。 祖谷に観光に来られた際は、蕎麦畑を見ながらの集落散策などよいですよ。

ラッキーすれば、落合集落をバックに蕎麦畑の中で思い出の一枚が撮れたりするかも知れません。

【参考】
冒頭の写真は落合集落展望所下の蕎麦畑からの写真です。展望所の下で農作業している人を見かけたら勇気を出して声をかけてみてください。たぶん畑に入れてくれると思います。決して勝手には入らないでくださいね!

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