先日、友人が来て、久しぶりにホテル祖谷温泉の露天風呂に行きました。日帰り入浴です。
「こんなに良い温泉だったんだ!」とびっくりした(私が前回この温泉に来たのは20代後半)のと、「紹介するなら今しかない」と思ったので、今日は祖谷温泉について紹介したいと思います。
「今しかない」と思ったのは泉温です。ここは38.0℃しかありません(外気温19.9℃の場合)。10月になると少し寒いと思いますので、露天風呂を楽しまれるなら寒くなる前がよいと思い、今慌ててこれを書いています。

さてその祖谷温泉。露天風呂は170m下の川岸にあります。昔は徒歩で降りていましたが今はケーブルカーがあります。
ホテルのフロントで入浴料を支払い、ケーブルカーの乗車口まで行きます。既に宿泊客が5~6名、浴衣姿で待っていました。私たちの後にも2~3人の浴衣客が並びます。
私たちはズボンとTシャツ、スニーカー姿。スマホや財布も持っています。脱衣所や貴重品入れはあるのかな? 少し不安になります。
そうしているうちにケーブルカーが上がってきます。到着するとほっこりとした浴衣姿のお客さんたちが降りてきます。入れ替わりに私たちが乗り込みます。
乗車の前に係りの人がケーブルカーの扱い方を説明します。下には係りの人がいないとか。ロックの解除、ドアの開閉、下車完了の合図など、全部自分達でやる必要があるそうです。結構複雑。大丈夫か。
まぁそれは先頭と最後尾の人がやること。私には関係ないか。気にしないことにしてケーブルカーに乗り込みます。

このケーブルカーは傾斜が42度。 結構な迫力です。
私は高所恐怖症。 ケーブルが切れ、車両がでんぐり返って落ちていく。 そんな映像が脳内に浮かび始めます。
時間にして5分。 結構長いです。 怖いです。
ゆっくりと流れていく車窓の景色に意識を向け、平静を装いながら一生懸命良からぬ妄想を打ち消します。
だんだん川が近づいてきます。 そしてやっと到着。 きれいな川が近くに見えます。

ケーブルカーが到着すると、私の心配をよそに、先頭の人も、最後尾の人も、開錠、施錠を無難にこなします。
”偉いなぁ”と少し残念にも思いながら、私も慌ただしく前の人に続きます。
ケーブルカーを降りて階段に向かうと、突然強烈な臭いが鼻を突きます。 硫黄です。
ここは硫黄で有名なところ。 それを楽しみで来たのですが、臭いの強さは想像を超えていました。 素晴らしい!
脱衣所も予想に反して立派でした。 これも素晴らしい。 40年前とは大違いです。 当たり前か。
そしてタオル一つで湯船まで。 白濁した湯。 立ちのぼる湯気。 私の心は逸ります。
入口で急いで体を流し、湯船に足を運び入れます。 底がヌルヌル。 慌てると滑って転びそう。
慎重に足を運んでまん中まで移動した私は、タオルを頭に乗せ、ゆっくりと湯船に体を沈めます。 そして川の方に向きなおり、後ずさりして居心地が良さげな隅を探します。
隅っこ、到着。 やれやれと、私は両手で湯を掬って臭いを嗅ぎます。 う~ん、硫黄~!。
次にその手を湯船の底や側面の石に伸ばしてみます。 ヌルヌル~。
自分の腕も触ります。 ツルツル~。
景色にも目をやります。 爽快~! 時折吹く風が火照った頬を心地よく撫でていきます。
ここ、最高! 温度が低い分、1時間でも2時間でも浸ってられそう!
効能は、神経痛、リューマチ、外傷、婦人病、美容、健康疲労回復。 長く浸かれるし、湯治には打ってつけかも。
pH値は9.1。 石鹸のpHは7~10。 と言うことはここは強めの石鹸水。 浸かるだけで古い角質が落ち、肌を滑らかにしてくれます。 美肌効果バッチリ!ということです。
しかも源泉かけ流し。 源泉が私の隣でドンドコドンドコと流れ込んでいます。 なんと贅沢!
写真撮影禁止につき、露天風呂の様子をお届けできないのが残念ですが、そちらはホテル祖谷温泉のホームページでお楽しみください。こちらです。
ということで、美容と湯治に最高の祖谷温泉! 是非時間に余裕をもって贅沢な時間をお過ごしください。
参考までに温泉情報をまとめておきます(2025年8月現在)。詳細は祖谷温泉のホームページへどうぞ。
・場所:こちらです
・お奨めポイント:川岸の露天風呂、すごい硫黄の臭い、しかも源泉かけ流し、迫力のあるケーブルカー
・泉質:アルカリ性単純硫黄温泉
・効用:神経痛、リューマチ、外傷、婦人病、美容、健康疲労回復
・日帰り入浴営業時間: 7:30~17:00 ※受付は16時まで
・日帰り入浴料:大人 1,900円 小人 1,000円
※ケーブルカー乗車料・露天風呂入浴料・展望風呂入浴料 全てを含む
※展望風呂とは室内のお風呂です。露天風呂に洗い場はないので頭や体は展望風呂で洗います。
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