祖谷ではどうやって水を引いているか?(写真集)

水源の写真 祖谷の生活

祖谷では自分達の水は自分達で確保する必要があります。

そして確保した水には定期的なメンテナンスが必要です。さもないと、冬の一番寒い時に水が来なくなったりします。冬場の復旧工事は辛いです(例えばこちらのブログ参照)。

逆に夏だと水遊びみたいで気持ちよいです。なのでいつも私は夏に全面的なメンテをします。

全面的なメンテというのは、水源地から家まで、上水系を全面的に確認・清掃することを指します。

そして先日、集会所の水の全面的メンテを行いました(祖谷では集会所の水の管理も自治会長の仕事)。

その際、色々写真も撮って来たので、本日は ”祖谷ではどうやって水を引いているか” について写真集で紹介したいと思います。

水源地には上記写真のような人工の池が作られています。コンクリートで固められています。

そして2本のホースが挿しこまれています。勢いよく流れている下側を使用しています。上側は予備であり、水が来てることの確認用でもあります。

このように集会所は谷川の水をとっていますが、一般家庭用は湧き水をとる場合が多いかと思います。山の斜面から水が湧くので、そこを掘って池を作れば同様な水源が確保できます。

挿しこまれたホースの先は池の中にある訳ですが、まずはそのホースの先にネットを巻き付けます。

上の写真、池の中に緑色のものが見えますか? これがネットです。 ホースの先端を蓋する感じで巻き付け、外れないように石で押さえています。

これによって、葉っぱなどの大きなゴミがホースに入るのを防ぎます。 フィルター役をしてくれる訳です。 葉っぱ等が入ると、水が詰まり、取り除くのも大変になります。 

次に大きなネットを被せます。 これもゴミ除けです。

前述の対策だけだと、ネットの周りに葉っぱが張り付いて、ホースに水が入らなくなります。 この大きなネットはそれを防止するための二次フィルターです。

更に大きな石でネットを抑えます。 ネットが流されないようにするためですが、葉っぱや木の枝がネットの上にまるのを防ぐ目的もあります。 言わば、この石が第3のフィルターになります。

2本あったホースの下側をご覧ください。 水の流出が見えません。 長いホースを挿しこんだためです。 水が確保出来たらこのように長いホースを挿しこみ、一次貯水タンクまで水を送ります。

これが一次貯水タンクです。 水が勢いよく流れ出ていることがわかります。 ここをホースで繋ぎ、水を二次貯水タンクまで送ります。

このように給水口はタンクの高い位置に設けられます。 比重の高い泥をタンクの下に沈殿させ、二次タンクまで行かないようにするためです。 谷川の水は大雨などで濁ることがあります。

右側にもホースが挿されていますが、これはオーバーフロー用です。 このようにして余った水を谷川に戻しています。 これにより、タンクの水あふれが防止でき、ここまで水が来ていることの確認もできます。

これは二次貯水タンクです。 左側のホースから水が供給されています。 一次タンクからのものです。
※タンク、汚れてますが、これは表側です。表側まで掃除する元気はいつもありません。。。

やや右正面に2つのホースが挿さっていますが、これが各々集会所の台所とトイレに繋がれています。ここでは水圧も必要になるので給水口はやや下側についています。

右側面にもう1本ホースが見えますがこれはオーバーフローです。

集会所横の手洗い場です。 流れている水は前述のオーバーフローです。 勢いよく流れていることがわかります。

このオーバーフローを定期的に確認し、勢いがなくなると、二次タンク、一次タンク、水源という順に確認し、復旧作業を行います。

以上です。

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