タイトルの漢字、読めるでしょうか?
”サルスベリ”。 殆どの人はそのように読むのではないかと思います。
都会でよく街路樹に使われている木です。夏に大変きれいな花を咲かせます。猿も登れないほど幹がツルツルしています。それが名前の由来と理解しています。
そして、私の周りの高齢者の皆さんは大変仲がよく、”百日紅”なる会を作ってお茶、100歳体操(という名の高齢者向けの体操)、ボッチャなどを楽しんでおられます。ボッチャに至っては自宅にコートまで作る気合の入れようです。

それで、事務局の方と話をすると、その会のことを「ヒャクジツコウ、ヒャクジツコウ」と呼びます。私はずっと気になっていました。
何度目かのこと。思い切って言いました。「あの~、これって、”サルスベリ”って読むと思うのですが。。。」
すると、それはご存じだったようで、でも敢えて”ヒャクジツコウ”と呼んでいるとのことでした。百日紅には”ヒャクジツコウ”という読み方もあるそうです。
え? そうなの? 私はさっそく調べてみました。
確かに。 ”ヒャクジツコウ”とも読むと書いてあります。 しかし”サルスベリと読む方が多い”とも書いています。
私はまた後日言いました。
「確かに”ヒャクジツコウ”とも読むみたいですが、”サルスベリ”と読む方が一般的っぽいので、そう呼んだ方が無難かも。」
すると大変びっくりする答えが返って来ました。

百日紅を”サルスベリ”と読むのは幹に焦点を当てた場合。花に焦点を当てた場合は”ヒャクジツコウ”と呼ぶんだとか。百日に渡って紅い花を咲かせる。そういう意味のようです。
確かに。 百日紅は熱い夏に長い間きれいな花を咲かせます。
そして「私たちもこれにあやかりたい。いつまでも元気な花を咲かせていたい」と言う思いで、”ヒャクジツコウ”を選んでいる、とのことでした。
なるほど! そうだったのか! 素晴らしい! 感動しました!
それに対してこの私。 なんと浅はかなことか! 物事を一面からしか見ていません。 よい年をして恥ずかしい!
まぁ、私の話は置いておいて、百日紅の会の皆さんのなんと素晴らしいこと。
今日も祖谷の谷間に高齢者の元気な笑い声が響き渡ります。
百日紅の花の如く、いつまでもお元気で交流されることを心の底からお祈り申し上げております。

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