5月のとある月曜日、母を連れて診療所に行った帰り、谷口食堂に寄りました。昼食を摂るためです。
谷口食堂は京上と言う集落にあり、京上は東祖谷の中心地です。なので、市役所の支所、診療所、郵便局など色々あります。そこで働いている人たちもよく訪れます。
立ち寄ろうとすると駐車場で早速知り合いに出会いました。ガイド仲間のタクシー運転手です。
どうやらお客様を案内中のようで、店に入ると別のガイド仲間がお客様と食事をしていました。他には、工事従事者風(以下”ワーカー”)の男性が2名ほど。
「人生最後の食事は祖谷そば!」と思うほど祖谷そば好きの私は、祖谷の飲食店に入ると必ず祖谷そばを頼みます。
が、この雰囲気は少し違う気がして、親子丼を頼みました。子供の頃はこのような大衆食堂がたくさんありました。そのムードを楽しみたかったのだと思います。
注文の品を待っていると、先ほどお世話になった診療所の先生がやってきます。その直後、駐在所のおまわりさんも来ました。
気が付くと町から来た銀行員も座っています。営業で祖谷を訪れているのでしょうか。
ここには実に様々な職業の人が集います。
さらに別のワーカー風の人達も入ってきて、先に来ていた人たちと入れ替わります。「よっ」みたいな感じです。
一人しかいないフロア担当は大忙し。配膳したり、会計したり、片付けしたり、注文とったり。
ランダムに仕事が入ります。それに小走りで対応します。見かねた常連さんが片付けを手伝います。

祖谷でこんなに活気ある光景を見たのは久しぶり。何やらノスタルジックでもあります。3丁目の夕日みたいです。
この店は、以前”雪合戦と猪肉”で紹介した打上げ会場の経営者の妹さんがやっています。旦那さんは”動く大地と暮らす知恵(イベント告知)”で紹介した祖谷雑穀組合会長の杉平さんです。
親族一同で祖谷の活性化に尽力しています。なので、当然祖谷の郷土料理もいろいろ食べられます。
観光客相手というよりは、地元民やワーカーに比重を置いた食堂ですが、リアルな祖谷の日常を垣間見ることができます。そんな旅をしたい人にはお勧めの食堂です。是非ご活用ください。
昼食時間帯はいつも開いています。ただし日曜は休みです。
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