冒頭の写真を見てどう思いますか? 平家屋敷阿佐家の赤松です。 ”平家屋敷阿佐家は上がり框ですら楽しめる”で書いたやつです。
同ブログでは、”立派な松の木”、”大変優美に見えて感動的”など賛辞の言葉を並べました。
が、圭子さん。この松は弱っているとおっしゃいます。”動く大地と暮らす知恵”で告知したイベントの講師さんです。
例えば全景。 左に傾いています。 松は傾くもの。だから美しい。 と思いきや、この木はそうではないようです。
圭子さんの見立てによれば、地面右に地すべり対策用の擁壁があり、根の伸長を阻害しているようです。そのためしっかりと根を張れない右側が弱体化し、幹が左に傾いているのだそうです。
圭子さんは枝にも注目します。 重みに耐えかねて垂れているものが何本かあることを見つけます。

これは、右側程ではないけれど、地面左側や奥行き方向にも地すべり対策用の擁壁があることが原因では?とのこと。 地下の水の流れが抑制されると土壌が”グライ化”しやすいとのことです。
これは”大地の再生”における一般論ですが、水がたまると泥が浮いて堆積し、ヘドロ化するそうです。すると酸素がなくなり嫌気性微生物による有機ガスが発生します。そういう現象のことです。
こうなると木は弱るばかり。 阿佐家の赤松はどうやらこんな状態になっているようです。
対策は空気と水の循環をよくすることですが詳細は割愛します。「大地の再生 実践マニュアル」と言う本が販売されていますので、興味のある人はそちらをご覧ください。私は電子ブック版を購入し、必要に応じてスマホで閲覧しています。

実際にこの松の木をどうするか? それは土木工事との兼ね合いなので、なかなか難しい問題と思います。
しかし自分の畑なら何とかなります。”畑の周りの果物の木の地べたが固い。今日学んだやり方でフカフカにしたい”。参加者の一人がおっしゃっていました。
実際私も”大地の再生風”草刈りをやってみたことがあります。 これが楽しんです。 他に刈る場所はないか? つい探してしまいました。
刈る場所がなくなると、今度は「早く伸びてこないかな?」と願う自分がいました。 そんな自分にびっくりでした。
草を刈るというよりも、風を感じ、水の流れとも戯れる。 そんな感じでした。 大変心地よい時間でした。

今回集まった皆様はそういうことに興味がおありの方ばかり。 すごいオーラを感じました。 ソフトパワーと言うのでしょうか? 独特な雰囲気というか、気配と言うか。
日本のアニメが世界で有名なのも、日本料理が注目を集めているのも、その根本はソフトパワーです。 「好き」と言う言葉の輪が世界中に広がったものです。
今回のイベントからもそんなパワーの胎動を感じました。 もう10年、20年経ったら、日本発の新たなトレンドとして世界を席巻しているかも知れません。 そんなことを感じてしました。 大げさでしょうか。
Anyway, 7時間にも及ぶ大きなイベント。 主催者の皆様、協力された皆様、本当にお疲れさまでした。 成功裏に終わったことを大変うれしく思います。 ゆっくりお休みください。
※今回、主催者”山うらら”さんのインスタグラムの存在を知りました。早速本Webサイトのトップページに掲載させていただきました。ご興味ある皆様は是非ご覧ください。こちら。
※ここに掲載している写真は山うららさんから提供されたものです。おしゃれです。写真の腕も私とはだいぶん違います。
※別件ですが”黒川原谷川”の皆様も同様な活動をされております。こちらではなんと蛍が飛び始めたようです。その純粋な思いと行動力に敬意を表します。
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