私が住む三好市では人口情報がオープンデータとして提供されています。
人口統計 2025(令和7)年度 – 三好市
2025年4月に公表された祖谷の人口データをグラフ化すると以下の感じです。60歳以上が67%とかなり高齢化しています。このまま行くと消滅しそうです。

下表は具体的な数値をまとめたものです。意外と若い人もいます。10歳未満が32人、10歳代が52人です。

この表を見ると、昔どおりの祖谷を取り戻すのは不可能ですが、拠点を絞れば消滅は免れられるかも?と思ってしまいます。
例えばですが、20集落に拠点を絞ったとします。1集落当たり30人必要だと仮定すると、600人いれば祖谷が維持できる計算になります。今の人口の半分弱です。この数字ならなんとかなるかも知れません。
そのためにどうするか?
これまでは、私のような、祖谷生まれ祖谷育ちの人間が人口を支えてきました。子供の頃の楽しい思い出がここに住みたい原動力になっているのでしょうか。もちろん留まらざるを得ない事情があって祖谷を選択している人もいるでしょう。
しかしこの形だと、出ていく人はいても、入ってくる人はいません。全くの先細りです。
では、どうするか? 手がかりはあります。

例えば、アレックス・カー。 祖谷に来て、祖谷が好きになり、祖谷に住みついてくれました。そして多大な影響を我々に与えてくれました。
例えば、もう一人のK君。 ”祖谷に来ると胸がゾワゾワするそうで、その原因がわかるまで通い続ける” と言っています。
このように一歩足を踏み入れただけで人を魅了してしまう祖谷。その理由はどこにあるのでしょう?
私は ”ジオ” だと思っています。 そもそもが大地の成り立ちにあると言うことです。 それは ”祝! 三好地区、日本ジオパーク認定!!!!” でも書いた通りです。
特定の人々を虜にしてしまう風景、景観、食文化、人々。。。 その全てが祖谷の大地の成り立ちに大きな影響を受けています。
そしてそれら全てをひっくるめて ”ここがいい” と感じ、ここで暮らしてくれる人たちが増えると、祖谷も限界集落から脱することができることでしょう。
幸いネットが発達して遠隔でできる仕事が増えました。 今から10年、20年経つと、モノもヒトも空を使って行き来することになるでしょう。 祖谷のハンディキャップはどんどん軽減されていきます。
人は住みたい所に住み、健康な心身の下、バリバリとアウトプットを出す。 近い将来、そういう価値観が当たり前になると確信しています。
”住みたい人が祖谷に住める”。 そういう環境を作っていくことが、いま祖谷に住む私たちが取り組むべき最優先課題だと思っています。 同調いただける方はお声がけください。 一緒に頑張りましょう。
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