今日はイベントの告知です。
※ブログの更新はいつも土曜日の朝にやっていますが、早く告知をしたく、月曜日の本日ブログを更新いたします。
5月24日(土)10:20から”動く大地と暮らす知恵”というイベントが平家屋敷 阿佐家住宅で開催されます。定員は先着25名です。
固くしまった畑をふかふかにしたい方、庭の樹木を元気にしたい方などにお奨めです。参加を希望される方は下記QRコードからお申込みください。


”動く大地と暮らす知恵”。どんなイベントなのでしょう?
内容は主に4つです。①映画の上映会”杜人”、②講演会”大地の再生とは”、③見立てワークショップ”阿佐家庭園”、④対談”動く大地と暮らす知恵”、です。
※プログラムでは他に”前段”というのもありますが、これはアイスブレイクをやって場を和ませる、という感じのものと思います。
まず①で上映される映画ですが、こんな感じのものです(期間限定公開とあるのでそのうち観られなくなると思います)。何やら哲学っぽい内容です。詳しい話は”大地の再生”でググるといろいろ出て来ますが、それよりもイベント参加がベターかと思います。
次は②の講演会。ここで具体的な話を聞き、QAなども交えながら、詳細が判明していくものと思います。私も以前、ちょっとだけお話を伺ったことがありますが、説明が具体的で腑に落ちることばかりでした。
③の見立てワークショップですが、これは②迄の話を更に深掘りするパートかと思います。実践が入るのでより具体的です。
ちなみに阿佐家庭園は江戸時代から続く貴重なものです。しかし庭師が入って手入れなどはしていないのでしょうか。少し荒れています。文化財なので庭師の勝手にできないのが原因かも知れません。
これを、風と水の流れを整え、生命力溢れる庭に戻せないか? その見立てを行ってくれるようです。 それならば文化財でも許可がもらえるかな?と期待しています。
そして最後の④は対談です。”落合集落はどのように眺めればよいか(その1)”でもチラッと書きました。祖谷の主食は雑穀でした。祖谷雑穀生産組合と言う団体がその保存活動を行っており、杉平さんと言う方が会長をしています。その杉平さんと大地の再生の杉本講師が対談を行い、両者を知る地元の細谷さんが潤滑油役を務める感じでしょうか。
祖谷ではコエグロを用いた傾斜地農法が採用されています。土の中の空気と水の流れを整えるという意味では大地の再生と共通点があるように思います。どんな共振現象が起きるか楽しみです。
イベントの柱は以上ですが、他にも阿佐家の案内や赤松の見立てもあります。
阿佐家の案内は地元在住の細谷さんが行ってくれます。その際、少し足を延ばして赤松も見てもらうようです。”平家屋敷阿佐家は上がり框ですら楽しめる”でも紹介したあの松のことです。
実はこの松、少々くたびれモード。「いつ倒れてもおかしくない」。23代目ご当主さんがそう心配しておられました。
これをどうすれば元気になるか? 見立ててもらいます。 そしてその結果は②の講演会でも聞かせてもらえることでしょう。
と言う感じで盛りだくさんの一日です。終了は17:00と長丁場ですが、楽しければそれもあっと言う間。きっと心に残る大切な一日になることでしょう。

さて、イベントタイトルの”動く大地と暮らす知恵”。”もう一人のK君の話:あの黒い岩って何ですか?”でも書きましたが、祖谷の集落は地すべり跡にできています。今も動いている場所がたくさんあります。
そんな環境の中、祖谷の人たちは動く大地と折り合いを付けながら生活をしています。そこには知恵が必要です。地すべり対策はもちろんのこと、コエグロだったり、傾斜地農法だったり、雑穀文化だったり、その環境に適合させて生活しています。
今回のイベントはそんな祖谷を更に深化させる変化点になったらいいなぁと密かに大きな期待を寄せています。自然治癒力を活かした災害対策と景観づくり、大地の再生と傾斜地農法のコラボで増える豊かな雑穀風景。いずれも杉本講師の得意分野につき、これを機に私たちの愛する祖谷が更に深く美しく進化することを期待します。
最後に、このイベントを主催する”山うらら”。数人ほどの移住者でやっています。
それが岡山から講師をお招きし、阿佐家住宅と言う文化財の使用許可をとり、三好市教育委員会の後援を勝ち取り、徳島県三好市の旅館ホテルで構成する一般社団法人”大歩危祖谷いってみる会”まで巻き込みます。素晴らしい行動力です。
しかもその中心人物はまだ大学を卒業したばかりの若者。何事にも恐れず、自らが感じるままに動くその底知れない行動力に無限の可能性を感じます。こんな人物が将来大物になるんだろうなぁと思い、今のうちにサインもらっておこうかな?などと思っています。
そしてその人物とは”あの黒い岩って何ですか?”って聞いて来た”もう一人のK君”でもあります。
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