集水井を探してみよう

集水井 祖谷の生活

集水井しゅうすいせいってご存知ですか? 詳しくはこちらを見ていただくとして、要はその字の通り”水を集める井戸”です。

が、ただの井戸ではありません。横穴も空いていて、ここに水を集めるとともに、集めた水を谷や川に排出する仕組みになっています。これにより、地下水由来の地すべりを抑制しようとするものです。

四国は土砂災害が大変多く、人口1,000人当たりの箇所数は、全国平均が4.2であるのに対し、14.4箇所もあるそうです(国土交通省砂防部データ)。

当然、祖谷はそのメッカ。これを抑制するために集水井もたくさんあります。例えば落合集落展望所。展望所のすぐ下に家がありますが、その家の少し上に集水井があります。

もう一人のK君の話”でも書きましたが、祖谷の集落は殆どがかつての地すべり跡に形成されています。落合集落や、落合集落展望所がある中上集落も例外ではありません。今でも地すべりの危険があるため集水井が設置されています。

集水井は平家屋敷阿佐家の辺りでも見ることができます。駐車場に車を入れられた際はその奥にもご注目ください。集水井が目に入るはずです。

集水井は我々の安全を守っているだけではありません。上水の供給源でもあります。

我家の水は集水井から取っています(冒頭の写真)。集水井が作られる際、当時の自治会長さんが交渉して排水を分けてもらいました。近隣住宅6軒がその水を利用しており、うち1軒が我家と言う訳です。

井戸の深さは20m。雨水が地下深く沁み込みここに集まってきます。きれいにろ過され、ミネラルも豊富。山の湧き水と同じです。新鮮で、蛇口につゆが付くほど冷たくもあります。最高です!

そんな集水井。祖谷の至るところで見られます。観光に来られた際は少し意識して探してみるのも面白いかも知れません。

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