先週、グラハム・ベルの藪の話を書きました。実は以前「若い頃の話/君はフーテンの寅さんの良さがわからないだろう」で紹介した北村三郎氏も似たようなことをおっしゃっています。
北村三郎氏は会社の風土改革を専門としていた経営コンサルタントで、その中で、人はどうすれば変われるか?という命題にも取り組んでおられました。
北村さんが挙げられていたポイントは3つ。内観、異体験、自己開示、です。
そしてこの中の「異体験」がグラハム・ベルが言う藪、すなわち意識して非日常的な経験をしましょう、というものと同義です。
ご年配の方ならお分かりになると思いますが、自分のこれまでの人生を振り返ってみて大きく成長したなぁと思うのは異体験、すなわちそれまでとは違う世界に身を置いた場合が多いと思います。
※ピンと来ない人は人生曲線を描いてみるとよくわかります。たとえばこんなやつ。
大学に行ったとか、就職したとか、転勤したとか、結婚したとか、そういう節目も成長のきっかけになるかと思います。
留学したとか、転職したとか、何か役を引き受けたとか、自ら進んで新しいことにチャレンジした場合は更に効果的かと思います。
そんな大きな環境変化でなくても、例えばたまには通勤・通学ルートを変えてみるとか、いつもは着ないような服を買ってみるとか、挨拶の後に必ず一言添えるようにしてみるとか、そんな些細なことでもOKと北村さんはおっしゃっています。
かく言う私も、新しい役を引き受けたことをきっかけに北村さんに出会うことが出来た訳ですし、会社の中で幼い主張を繰り返していたらその後長くお付き合いする大切な人にたくさん出会うことができました。
今年は巳年。新たな展開の年。皆さん、異体験による新たな発見や出会いを楽しみましょう。
私はと言うとこのブログがまさに異体験の場。この場を通した出会いと新たな展開を楽しみにしております。
以上、2週連続で巳年ネタを書いてみました。しつこくてすみません。
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