クリスマスイブの贈り物

祖谷の動物/足跡 祖谷の生活

私はいま92歳の母親と二人で暮らしています。実は老人介護がUターンのもう一つの理由でもありました。この母親、なかなか面白いのですが、その話はまたおいおいするとして、今日はちょっとメルヘンチックな話をします。

一昨年のクリスマスの頃でした。妹が預かるというので母を預けました。そして一人でクリスマスイブを過ごしました。その夜はしんしんと雪が降る大変静かな夜。私は一人のイブを楽しみながらも少し寂しく感じでいました。

翌朝、家の周りは銀世界。すっかり降り積もった雪を眺めていました。

そしてふと下の畑(だったところ)に目をやった私は「?」と思います。誰も足を踏み入れていないはずの新雪に足跡がたくさんあるではありませんか?(冒頭の写真参照)

そうか、私は一人ではなかったんだ。昨晩はこんなにたくさんの動物たちが訪問してくれていたんだ。そう思うと少しメルヘンチックな気持ちになりました。

が、よく見るとこの足跡、不思議です(下記写真参照)。

たぶん、一つは狸の足跡と思われます。しかしもう1枚の方は?

こんな足の形の動物っている??? しかも結構大きい!!! ダチョウ? 鳥獣? 私の胸がざわつきます。

皆さんはわかりますか?(2枚の写真は同じ位の倍率です)

全く見当がつかなかった私はネットで検索してみました。「大きい動物 足跡」、「野生動物 足跡一覧」、「珍しい足跡 動物」。。。何を入れてもそれらしいものは出てきません。

う~ん、不思議。とりあえず疑問を残したまま調査は断念。しかし気にはなり続け、一人悶々とした日々を過ごしていました。

そんなある日、害獣駆除に携わっている知り合いにたまたま会いました。そうだ。彼に聞いてみよう。

会うやいきなり私は聞きました。「この足跡は何?」

彼は即答しました。「ウサギ」。

「ウサギ??? こんな大きな足跡が?」。私は聞きました。

「あのねー。足跡はこっち。ここはお尻」。彼が言いました。

ウサギがピョコンと跳ねてはお尻を下ろし、またピョコンと跳ねてはお尻を下ろす、そんな動作を繰り返した結果がこの雪の跡だったようです。

そうか、そうだったのか。確かに。

ウサギも考えましたが、ピョンピョン跳んで駆け抜ける姿を想像していました。そうではなくてウサギはここで遊んでたんだな。

そう思った私の脳裏には、クリスマスイブの雪が舞う中、ウサギとタヌキが戯れている、そんな光景が浮かんできました。私の心が再びメルヘンチックな気持ちで満たされました。

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