雪合戦 四国大会 の受付が開始されています

祖谷の恒例イベント/雪合戦 恒例イベント

四国で雪合戦? 殆どの方は懐疑的な声と表情でそんな反応をします。

しかし、祖谷は標高の高い山の中。冬は雪が結構降り、積もります。

そんな祖谷で毎年雪合戦四国大会が開催されています。今年で21回目を迎えます。日本雪合戦連盟というものがあり、同連盟から公認されているれっきとした大会です。

「です」と言うより「でした」と言うべきかも知れません。

やはりコロナの影響が大きく、元気のある地方だけが何とか雪合戦を復活させて継続しているという状況です。なので、全国大会はまだ復活しておりません。

では、なぜ四国は雪合戦を復活させることができたか? 雪合戦に対する熱い思いと、大変な労力を涼しい顔でやってのける強靭な肉体を持ち合わせた屈強な男たちがたくさんいるからです。

祖谷の恒例イベント/雪合戦/雪かき

例えば雪かき。雪があっての雪合戦。大会当日のドカ雪が降ることもあります。すると参加者が会場に到達できません。公道については自治体が除雪してくれるとして、会場周辺は開催者の責任です。相当な人数が必要です。ただでさえ、高齢化と人手不足で悩む地方。既に大会準備で関係者はてんてこ舞い。とてもそこまで人の余裕はありません。

しかし祖谷は大丈夫。関係者に土建業従事者が多く、「オラがしとくわ」と言って、涼しい顔でブルドーザーを走らせます。会場周辺の除雪などあっと言う間です。

そんな雪ですが、毎年必ず降る訳ではありません。雪が降らなかった場合の想定も必要です。

雪合戦は飛んだり跳ねたり滑ったり。ボールに夢中の余り皆さん無茶をされます。何と言っても合戦なのですから少々の怪我にはかまってられません。

しかし大会関係者は違います。雪のない平地での合戦は大変危険。擦ったり切ったり打ち付けたり、いろんなことが起こります。

なので、大切な選手の皆さんが怪我をしないよう本番1週間前の週末、例の屈強な肉体の持ち主たちが集合し、シート張りを行います。

いい加減な張り方をすると怪我のもと。約1m間隔で丁寧にペグを打って固定します。石ころだらけの山岳地帯。ペグも簡単には地面に入ってくれず、打っては抜き、抜いては打つ。場所を変えたり、助っ人を頼んだり。結構、手間と労力が掛かります。

他に、選手が身を隠すためのシェルターや、ボールが外に飛び出さないためのネットや支柱など、会場設営はかなりの仕事量です。全て慎重にペグで固定して行きます。

しかし彼らにとってこのような作業はお手の物。誰が指示を出すという訳でもなく、思い思いに手薄な箇所を見つけ、まるで念力で通じ合っているかのように、黙々と会場を設営していきます。

そんなプロ集団が情熱と真心を込めて設営した会場。選手の皆様は心置きなくプレイに専念できるようです。来られた方は皆さん「雪合戦がこんなに楽しいものとは思わなかった!」、「来年も必ず来ます!」と声を弾ませておっしゃいます。

必ずと言っていいほど、最後は「ありがとうございました!」と言われるのが印象的でもあります。

「お礼を言うべきはこちら側なのですが」と思いつつ、「感謝の気持ちを伝えたいほど喜んで頂けた!」とも感じます。大変嬉しくなります。

これを読んで雪合戦に興味を頂いた方がいらっしゃれば是非挑戦してみてください。最低7名集めれば参加できます。

参考までに、雪合戦は、全国大会に進出可能な四国リーグと、ワイワイ楽しむエンジョイリーグの二本立てでした。しかし現在はエンジョイリーグのみの開催となっています。全国大会がまだ復活しないためです。

何チームかで予選リーグを戦い、勝ち抜いたチームが決勝トーナメントに進めます。最初はリーグ戦なので、わざわざ四国の山奥まで来て、1回だけ試合をやって終わり、ということはありません。最低でも2回は試合ができますし、スノーボールを用いた的当て合戦などもあります。暖かい祖谷そばの提供(有料)などもあります。

開催日は2025年1月25日に、場所は東祖谷の菅生という集落です。既に申し込み受付が開始されていて、12月20日に締め切られます。

もし良かったら是非ご参加ください。

※お申し込みはこちら
※雪合戦の概要についてはこちらを参照ください。
※エンジョイリーグには三好市長も選手として参加されています。ポスターの左下で手を振っているのが市長です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました