栗寄の大カーブ(紅葉編):ここから龍宮まで紅葉をお楽しみください

祖谷の観光サイト/栗寄の大カーブ 観光サイト

祖谷の道はクネクネしているので方角について語るのは難しいですが、「祖谷のかずら橋」から奥祖谷に向けて上流に進む場合、概ね北東方面に進んでいます。

そして、そこから90度右に大きくカーブして、概ね南東方向に向かう場所があります。ここら辺りは栗寄くりよせと呼ばれ、私はここを栗寄の大カーブと呼んでいます(「観光サイト(上級編)/栗寄の大カーブ参照)。
※上の写真は逆側から撮ったものです。下流側からはカーブの様子がうまく撮れない。

私が勝手に呼んでいるだけです。このワードでネット検索しても出てきません。でも、なぜ私がこのカーブに名前を付けているかというと、このカーブ、ネタの宝庫だからです。1回では書き切れないので何回かに分けて書きますが、本日はその一つ、紅葉の話を書きます。

この大カーブは山がこちら側に食い込んできて、それに沿うように川が大きくカーブしています。

では、なぜこのようなカーブになっているのか? 大きくこちら側にはみ出している山が阿波の青石と呼ばれる大変固い石でできているからだと思います。
※国土地理院の地質図による

上流から流れてきた川が、本当はまっすぐ行きたかったのですが、固い岩盤を突破できず、弱い所を探して迂回した結果が今の形になったのかな?とジオ的には思っています。

そのおかげで何が起こったか? 多分、弱い所を突破した後もあれこれ試行錯誤が行われたものと思われます。そのためこのカーブでは川幅が広くなっています。こんな場所は祖谷では珍しいです。視界も開けているので車道からも川がよく見えます。

そしてよく見ると、河原の石の中に青緑色をした石が混じっているのがわかります。阿波の青石です。青石と言いますが、実際には青緑色をしています。正式には緑色片岩りょくしょくへんがんと言います。

そしてここからが大切なのですが、このような固い岩盤でできている地質は崩れる時は垂直に崩落します。なので崖が形成されます。

祖谷は植林された杉の木だらけですが、さすがに崖には植林できません。その結果どうなったか? 崖に自然林が沢山残りました。つまり、固い岩盤でできているこの辺りは自然林がたくさん残っているのです。

栗寄を過ぎて奥祖谷に進むこの辺り。対岸の崖をご覧ください。自然林がたくさん残っていて、紅葉や新緑がきれいです。

祖谷に観光で来られてこの辺りを通った際は、是非栗寄の大カーブとその後に見られる崖の自然美もお楽しみください。

この辺りの紅葉は11月初めくらいから始まると思います。崖の紅葉は、断続的に龍宮崖公園の辺りまで続きます。

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