龍宮崖公園の吊橋を渡るとその先にコテージがあります。ここは龍宮崖コテージと言って宿泊することができます。
自然一杯の森林の中に存在する7棟のコテージ。大変雰囲気のよい所ですが、この景観を保っているのが管理人のおじさんです。
このおじさん、もはや達人と思われるほどの植物愛好家。コテージの周りを徘徊し、どんな植物が生えているか毎日のように観察しています。外来種を見つければ駆除し、知らない植物があれば調査し、在来種の繁殖にも力を入れています。
そんなおじさん、珍しい植物はアルコール入りの瓶詰で保存したりもしています。そんな中の一つ。冬虫夏草。カメムシの体からキノコのような細い植物が生えているではありませんか?
「これは凄い。こんなものを見つけるおじさんはもっと凄い!」などとこちらが興奮しても、「こんなのそこらに普通に生えとるわ」と意に介さない。
聞けば、夏の間に胞子を放ち、カメムシなどに付着し、冬になってムシが冬眠するとその体から栄養を奪って育つらしい。かくしてカメムシは永遠の眠りについてしまい、その栄養で育った植物は翌年の夏、立派に成人してまた胞子を放つとのことです。
「冬は虫だったのに夏は草になっている」ということで冬虫夏草と言うらしい。
酒を片手にそんな植物談議で盛り上がった後、酔っぱらってコテージでグーグー。その翌日チェックアウトしようとすると、「冬虫夏草、探してみたらそこに生えとったよ」と言う管理人さん。
「え~、どこどこ?」と言って現場に連れて行ってもらい、自分で掘らせてももらいました。ゲットしたのが下の写真です。

茜色の胞子が付いた穂の根元にカメムシが成仏しているのが見えますか?
これから秋に向け、龍宮コテージはきれいな紅葉に包まれます。
秋のコテージ。大変お奨めなのですが、それだけではもったいないです。
観光で祖谷を訪れ、龍宮崖コテージに宿泊された際は、是非管理人さんにあれこれ話かけてみてください。
きっと楽しい話が色々聞けると思いますよ。
コメント
お久しぶりです。浪漫亭でお会いした澤村です。僕も去年冬虫夏草を見せてもらいました。本でしか見たことがないのでびっくり。
こちらのブログを実平さんに教えてもらって見に来ました。結構なボリュームで楽しみが増えました。宜しくお願いします。
澤村さん、ご無沙汰です。URLを連絡したつもりでおりました。すみません。澤村さんのような方にこそこのサイト、活用して欲しく思っています。
夏には川遊びなども企画しています。また良かったらお子様ご同伴でご参加ください。詳細はまたご連絡致します。
※他の皆様も案内が欲しい方がいらっしゃれば問合せ欄から意思表示頂ければと思います。